子どもの歯並び、いつから気をつけるべき?矯正のタイミングと費用

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最終更新日 2024年11月21日 by hotelli

子育て中のママにとって、我が子の健やかな成長は何より大切なテーマですね。その中でも、歯の健康は見落としがちですが、実は将来の健康に大きく影響します。
私も二児の母として、子どもの歯の発育には常に気を配ってきました。今回は、特に歯並びに焦点を当てて、いつから気をつけるべきか、矯正のタイミングや費用、そして日頃のケアについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

子どもの歯並びについて、漠然とした不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。「うちの子、歯並び大丈夫かな?」「いつから矯正を考えるべき?」など、様々な疑問が湧いてくるものです。
実は、歯並びの問題は単なる見た目の問題ではありません。虫歯や歯周病のリスクを高め、発音や咀嚼にも影響を及ぼす可能性があるのです。
そこで本記事では、子どもの成長段階に合わせて、歯並びについて注意すべきポイントを解説します。また、矯正治療のタイミングや費用、そして家庭でできるケアについても、具体的にお伝えしていきます。

一緒に、お子さまの健やかな歯並びを目指して、できることから始めていきましょう。

子どもの歯並び、いつから気になり始める?

子どもの歯並びは、成長の各段階で少しずつ変化していきます。ここでは、大きく3つの時期に分けて、それぞれの特徴を見ていきましょう。

乳歯列期(3歳~6歳頃)

乳歯が生えそろう時期です。この頃は、歯並びよりも虫歯予防が重要。ただし、乳歯の本数が多すぎたり、少なすぎたりする場合は、将来の歯並びに影響する可能性があります。
私の長女も、乳歯列期は歯並びより虫歯予防に注力していました。毎晩の歯磨きを習慣づけ、半年に1度の歯科検診を欠かさず受けるようにしていましたね。

混合歯列期(6歳~12歳頃)

乳歯と永久歯が混在する時期。永久歯が生えてくるタイミングや順番、スペースなどに注意が必要です。
特に、上下の前歯が生え揃う頃(9歳前後)は、歯並びの様子を観察するポイント。この頃に、前歯のガタつきや出っ歯、受け口など、歯列の問題が見えてくることがあります。
浜松市の神澤歯科医院の神澤光朗院長も、「混合歯列期は、歯並びの問題が表面化してくる大切な時期。早めに専門家に相談することをおすすめします」と述べています。

永久歯列期(12歳以降)

ほとんどの永久歯が生えそろう時期。この頃になると、歯並びの問題がはっきりしてきます。
永久歯列期に入っても、親知らずの影響で歯並びが変化することがあるので、注意が必要です。
私も、下の子が永久歯列期に入った頃、前歯のガタつきが気になり始めました。すぐに矯正歯科に相談に行き、早期治療を開始することができました。子どもの成長に合わせて、こまめに歯並びをチェックすることが大切だと実感しています。

歯並びが悪いとどうなるの?

「歯並びが悪いと、何か問題があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は、歯並びの問題は、見た目だけでなく、お口の健康全体に影響を及ぼします。ここでは、歯並びが悪いことによる主な問題点を説明します。

見た目の問題

歯並びが悪いと、笑ったときに前歯が目立ってしまい、自信を持って笑顔を見せることができなくなるかもしれません。
特に思春期の子どもは、外見を気にする傾向が強いので、歯並びの問題が心理的な負担になることもあります。 矯正治療は、見た目の改善だけでなく、自信を取り戻すためにも重要なのです。

虫歯や歯周病のリスク

歯並びが悪いと、歯と歯の間に隙間ができやすく、そこに食べカスが溜まりやすくなります。これが虫歯や歯周病の原因に。
また、歯ブラシが届きにくい場所ができるため、汚れが落としきれず、虫歯や歯周病のリスクがさらに高まります。
神澤光朗院長も、「歯並びの悪さは、口腔内のセルフクリーニング機能を低下させ、虫歯や歯周病につながる可能性があります」と指摘しています。

発音や咀嚼への影響

歯並びが悪いと、舌の動きが制限され、正しい発音ができなくなることがあります。特に、「さ行」「た行」「な行」などの発音が不明瞭になりやすいです。
また、噛み合わせが悪いと、上下の歯が正しく機能せず、食べ物を細かく砕けなくなります。これは、消化器官への負担にもつながります。
歯並びの問題は、コミュニケーション能力や食生活の質にも影響を及ぼすのです。

矯正治療のタイミング、ベストな時期は?

「子どもの歯並びが気になる。でも、いつ矯正治療を始めるべきなのかしら?」と悩むママも多いはず。実は、矯正治療には、子どもの成長段階に合わせたベストなタイミングがあります。ここでは、早期治療のメリット・デメリットや、1期治療と2期治療の違いを解説します。

早期治療のメリット・デメリット

早期治療とは、乳歯から永久歯に生え変わる時期(7歳~10歳頃)に行う矯正治療のこと。早期に問題に介入することで、永久歯の生え方を誘導し、将来の矯正治療の期間や難易度を軽減できるのが大きなメリットです。
一方で、デメリットとしては、子どもの協力が得にくく、装置の管理が難しい点が挙げられます。また、早期治療だけでは完全に歯並びが整わないケースもあり、二段階の治療が必要になることもあります。

1期治療と2期治療の違い

矯正治療には、大きく分けて1期治療と2期治療の2つのアプローチがあります。

1期治療は、成長期(12歳~14歳頃)に行う包括的な矯正治療。顎の成長を利用して、歯並びと顎の位置を同時に改善するのが特徴です。治療期間は2年~3年程度と長めですが、歯並びと顔面のバランスを総合的に整えられるメリットがあります。

2期治療は、早期治療と1期治療を組み合わせたアプローチ。第1段階(7歳~10歳頃)で顎の大きさや歯の生え方を改善し、第2段階(12歳~14歳頃)で歯並びを本格的に整えていきます。段階的に治療を進められる反面、トータルの治療期間が長くなるのがデメリットです。

矯正相談のタイミング

子どもの歯並びに少しでも不安を感じたら、早めに矯正歯科医に相談することをおすすめします。特に、以下のような症状がある場合は要注意です。

  • 前歯のガタつき、出っ歯、受け口
  • 歯と歯の間の隙間が大きい
  • 口を閉じにくい、口呼吸がある
  • 歯ぎしりや指しゃぶりがある

私も、子どもの歯並びが気になり始めた時期に、すぐに矯正歯科を受診しました。早期発見・早期治療が何より大切だと実感しています。
神澤光朗院長も、「歯列の問題は、放置するとどんどん悪化していく傾向にあります。気になる症状があれば、迷わず専門家に相談してください」とアドバイスしています。

気になる矯正治療の費用は?

子どもの矯正治療を検討する上で、多くの親が気になるのが費用の問題ですよね。ここでは、保険適用と自費診療の違い、装置の種類別の費用相場、そして医療費控除について解説します。

保険適用と自費診療

矯正治療は、原則として保険適用外の自費診療です。ただし、唇顎口蓋裂や骨格性の不正咬合など、特定の疾患については保険適用になる場合があります。
私の知人は、子どもが唇顎口蓋裂と診断され、保険適用で矯正治療を受けることができました。自費診療との違いに驚いていましたね。
一般的な矯正治療は自費診療になりますが、治療内容や装置の種類によって費用が大きく異なります。次の項目で、詳しく見ていきましょう。

装置の種類別の費用相場

矯正治療に使用される装置は、大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類に分けられます。それぞれの装置の特徴と費用相場は以下の通りです。

  • ワイヤー矯正(ブラケット矯正)
    歯にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かす方法。
    費用相場:50万円~100万円
  • マウスピース矯正
    透明のマウスピースを使って歯を動かす方法。
    費用相場:70万円~200万円

また、上下の歯列のバランスを整える「顎矯正」も、症例によっては必要になります。顎矯正の費用相場は、100万円~200万円程度です。
神澤光朗院長は、「矯正治療の費用は、歯列の状態や治療方法によって大きく変わります。医院によっても価格差があるので、事前に十分な説明を受けることが大切です」と述べています。

医療費控除について

矯正治療の費用は医療費控除の対象になります。1年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで、超えた分の医療費について所得税が還付されます。
私も、子どもの矯正治療の際に医療費控除を利用しました。領収書をしっかり保管しておくことが大切ですね。
医療費控除の詳細については、国税庁のホームページや税理士に相談するのがおすすめです。

歯並びを良くする、毎日のケアって?

矯正治療と並行して、家庭でできる歯並びのケアも大切です。ここでは、正しい歯磨き習慣、舌のトレーニング、そして食生活の注意点について説明します。

正しい歯磨き習慣

歯並びを整えるためには、毎日の歯磨きが欠かせません。特に、矯正装置を装着している場合は、ブラシの選び方や磨き方に注意が必要です。

  • 歯ブラシは、硬すぎず柔らかすぎない「ふつう」の硬さがおすすめ。
  • ブラケットの周りや、ワイヤーの下側は、丁寧に磨く。
  • 歯ブラシを歯に対して45度の角度で当て、小刻みに振動させるように磨く。

私も、子どもに歯磨きの大切さを伝えながら、一緒に正しい磨き方を練習しています。親子で歯磨きタイムを楽しむことが、習慣づけのコツだと感じています。

舌のトレーニング

実は、舌の位置や動きも歯並びに影響します。舌が前に出ている「舌突出癖」や、舌で歯を押す「舌癖」があると、歯列が乱れる可能性があります。
そこで、舌のトレーニングを取り入れてみましょう。以下のような簡単な体操を、毎日続けることが大切です。

  • 舌をゆっくり左右に動かす
  • 舌で上あごを押す
  • 舌をできるだけ後ろに引く

舌のトレーニングは、発音の改善にも効果的です。お子さまと一緒に、楽しみながら取り組んでみてくださいね。

食生活の注意点

歯並びを良くするには、食生活にも気をつける必要があります。特に、以下のような点に注意しましょう。

  • 硬い食べ物や大きな食べ物は、小さく切って食べる。
  • 片側だけで噛む癖をつけない。
  • 間食は控えめにし、歯に残りやすい粘性の高い食べ物は避ける。

私の家では、子どもの間食にはなるべく歯に優しいものを選ぶようにしています。また、食事の際は、両側の歯でしっかり噛むことを心がけるよう、声かけしていますよ。
神澤光朗院長も、「食生活は、歯並びだけでなく、お口の健康全体に大きな影響を与えます。バランスの取れた食事と、正しい食習慣を身につけることが大切です」と述べています。

まとめ

子どもの歯並びは、成長の各段階で変化していきます。乳歯列期から永久歯列期まで、それぞれの時期に注意すべきポイントがあることを理解しておきましょう。
歯並びの問題は、見た目だけでなく、虫歯や歯周病のリスク、発音や咀嚼への影響など、様々な面で子どもの健康に関わってきます。少しでも気になることがあれば、早めに矯正歯科医に相談することが大切です。
矯正治療の費用は、装置の種類や治療内容によって大きく異なります。医療費控除も上手に活用しながら、家計との兼ね合いを考えていきましょう。
そして何より、矯正治療と並行して、家庭でできるケアを続けることが何より大切。正しい歯磨き習慣、舌のトレーニング、バランスの取れた食生活を心がけることで、お子さまの健やかな歯並びを後押ししていきたいですね。

子育ては、分からないことだらけで不安になることもあるかもしれません。でも、一緒に悩み、一緒に喜びを分かち合える仲間がきっといます。お子さまの歯の健康について、みんなで情報を共有し合いながら、楽しく子育てを進めていきましょう。
素敵な笑顔は、歯並びから。お子さまの輝く未来に向けて、今日からできることを一歩ずつ始めてみませんか。