ネット広告でポイントとなる薬事法を知る!

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最終更新日 2024年11月21日 by hotelli

通販を利用して商品を購入する人が非常に増えている現代、美容や健康に関連した商品の購入も決して例外ではありません。

実際、ネット上には膨大な量の化粧品や医薬品などを紹介する広告で溢れていると言っても過言ではないでしょう。

通販利用者が多くなっているからこそ、ネット広告の制作において、商品をいかに魅力的に見せるかが大きなポイントとなってくるのです。

とは言え、思いつく限りのことを掲載すればよいというわけではありません。

ネット広告を制作する上で、注意しておく必要があるのは薬事法に触れない言葉を用いるということです。

もちろん一言で薬事法と言っても、いつの時代も全く同じ法律を順守しなければならないわけではありません。

この法律は改正されることがあるため、改正後の規定に従ったものでなければならないからです。

また、どんな商品を紹介するかによって、使える表現にも違いが生じてくるため、何に関する広告ではどんな表現がOKもしくはNGとされているのかを正しく理解しておく必要があります。

薬事法が制定されている基本的な目的は、医薬品や医薬部外品、化粧品、また医療機器という四つの種類の商材に関して品質や安全性、さらには有効性確保のために必要な規制を行うこととされています。

これら四種類の商材が、厚生労働省により定められた薬事法のもとに管理されていると言ってよいでしょう。(※参考:薬事法管理者の資格について

その中でも、広告における表現に関して判断が難しいと言えるのが化粧品や医薬部外品であると言えます。

一般的に言って、化粧品の目的はある部分を隠したりもっと美しく見せたりすることにあります。

そのため、「健やかに保つ」「潤いを与える」「艶を与える」または「シミを防ぐ」などの表現を使ってネット広告を制作しても、まず問題はないとされています。

それに対して医薬部外品の目的は防ぐことにあるため、表現できる範囲は化粧品よりもやや広いと言うことができます。

例えば、シャンプーやリンスに関しては「フケやかゆみを防ぐ」とか「毛髪や頭皮の汗臭を防ぐ」さらには「毛髪をしなやかにする」などの言葉や、化粧水であるならば「日焼けによるシミやそばかすを防ぐ」「肌をひきしめる」「皮膚を健やかに保つ」といった表現を使うことができます。

ネット広告の制作に当たる人は、この法律でOKとされた言葉についてよく調べ、許可されている範囲内で使う言葉を選択しなければなりません。

実際この仕事に当たる人の中には、商材が持つ優れた効能を上手にアピールするためには、決められた表現の範囲を超えそうになると感じる方もいるようです。

しかし、違反した場合の結果を考えると、上手に工夫して規定表現の範囲内でどこまでその魅力を伝えられるかを考える要がはるかに勝っていることに気づくものです。

ここで、薬事法を遵守する面で溶き時問題になる二つの表現について取り上げてみましょう。

その一つは「美白」という言葉ですが、最近では非常に多くの女性が美白を意識していると言われています。

とは言え、化粧品を紹介する広告の中で、「美白効果がある」とか「色白になれる」さらには「日焼けしてもすぐの美白」といった表現はNGとされています。

これらの効果に関して、記載可能な言葉で表現するとすれば、「塗ればほんのり白く見える」とか「ワントーン明るい肌を演出できる」また「日焼けによるシミやそばかすを防ぐ」といった表現になるでしょう。

後者の表現であれば、この法律により規定されている範囲を超えていないため、問題はないとされています。

「美白」という言葉に加えて、もう一つ問題となる言葉は「エイジングケア」という表現です。

薬学的観点から見たエイジングケアの定義は、加齢により変化している肌の状態に応じて、化粧品などに認められている効果効能の範囲内で行う年齢に応じたケアのことであると言うことができます。

つまり、年齢に応じた化粧品の効果効能の範囲を超えないのであれば「エイジングケア」という言葉が用いられていてもOKであるというわけです。

または、直接「エイジングケア」という言葉を使わずに「40代からの化粧水」といった暗にエイジング効果をにおわせるような表現を巧みに用いている人もいます。

さらには「見た目年齢が加速したら」といった表現を入れることによって、エイジング的な要素を加えるといったテクニックも広く見られています。

いずれにしても、ある特定の表現が薬事法に触れるのであれば、使える表現の範囲内で最大限魅力をアピールできるような言葉を選ぶことができます。

さらに、多くの女性が強い関心を持っているダイエット効果に関しても同様のことが言えます。

「確実に痩せる」や「サイズダウン」また「100パーセント痩せる」などの表現を使うことはできず、代わりに「夏までに痩せたい」とか「目指せ、-何センチ」さらには「綺麗になって自信を持てる自分に」などの表現を使うことができるでしょう。